かくかく しかじか帳

藻の、思う・感じる・考えること

平均からの卒業

今週のお題「卒業したいもの」に参加しています。

 

 「三十代 貯金額 平均」と検索して落ち込む。自分が平均より下にいるからだ。中央値の場合は、真ん中よりも上にいて安心する。そんな、世の中の真ん中を気にすることから卒業したい。

 

 学生の時は偏差値が五十以上で、平均よりも賢い位置にいることが重要だった。大人になってからも、人より仕事ができること、人よりいい生活をすること、人より幸せそうに暮らすこと、そんなことに満足感を得てきた。いつも世間の平均と戦って、少しでも平均を上回って優越感に浸る。下回って卑屈になる。なんて貧相な基準だと感じる。

 

 平均をただの参考値として捉えられるようになりたい。自分がどのくらい仕事ができて、どんな生活ができて、どんな状態を幸せとするのか、自分の基準で評価すること。例え世の中の平均を下回っても、それが自分にとって十分な結果であれば、満足できる部分はあるはずだから。そのことを冷静に判断できるようになりたい。