かくかく しかじか帳

藻の、思う・感じる・考えること

お出かけ日和から、目を守る 

 目はダメージを受けている。

 

 昨年の七月、いつものように新宿駅から新宿御苑に向かうところ。高架下の陰から日向に出ると、目を細めるほどの日差しだった。思ったより気温は上がっておらず、日差しだけが厳しい。好きな飲み物と食べ物を手に入れて御苑に入り、芝生にレジャーシートを敷いて寝転ぶ。日差しの熱でうっすらと汗をかき、涼しい風がそよぐ。帰りの道も西日が厳しく、太陽に恵まれた一日だった。

 

 帰宅後、そろそろ寝る時間になったと布団に入る。目をつぶると、どうも目がゴロゴロする。スマホの見過ぎで目が乾燥したのかと、目薬をさす。ゴロゴロ感が消えない。いつもの違う目の違和感を感じ、ふと思い当たる。

 

 「日光 目 違和感」。スマホのブラウザ画面で打ち込むと「炎症」という文字が目についた。紫外線を浴びると、角膜が炎症を起こして、異物感や痛みが発生することがあるという(*出典一)。どうもこれが原因ではないかと思えてきた。実はひと月前に実家の母から「サングラスはかけなさいよ~」と言われていたのだ。

 

 母は色素が薄い方だ。母は車の運転をするときはもちろん、天気のいい日に外出するときは必ずサングラスをかけていた。遺伝で私も色素が薄い。だからこその一言だったのだろう。母の声がふと思い出された。

 

 翌日、仕事帰りに渋谷へ繰り出す。ロフト内のOWNDAYSに行って、これだと思ったサングラスを手にする。紫外線透過率一%以下、可視光線透過率一九%の薄いブラウンのレンズ。かけると薄いセピアがかった色味で風景が見え、程よく明るさを抑えてくれた。

 

 今はファッション性に富んだサングラスが増えてきて、おしゃれアイテムの一つとして装いに取り入れる人も見かけるようになった。一方、車の運転やスポーツ以外の場面で、裸眼で歩いている人は多い。色素の関係上、欧米系の方々と比べて日本人は、まぶしさを感じにくいと言われているが(*出典二)、サングラスをかけていない分、紫外線のダメージは日々蓄積されているかもしれない。

 

 目の健康を守るだけでもない。目を細めずに太陽に照らされた風景を見ることは、気持ちのいいものだ。これからの季節、せっかくのお出かけ日和をより満喫するために、サングラスをかけて、違う世界を見てみよう。