かくかく しかじか帳

藻の、思う・感じる・考えること

自己否定のループから抜け出す

 いつの間にか、自己否定のループに入っていた。

 

 「自分なんて...」「他の人と比べたら...」「どうせやってもできない...」など。そんなことの繰り返しで、今週は毎日がただ終わればいいのにと思って過ごした。

 

 自己否定は、自らを檻の中に閉じ込めるような感覚になる。やりたいこと・問題に思っていることがあっても、行動しようとしない。環境や人のせいにする。そして、自分のことが嫌いにいなる。

 

 私がこのループに入るのは、今までと違った環境に飛び込む時だ。おそらく自己防衛の一種なのだろう。変化が怖いから、自分を保つために外の世界を切り離す。自分の世界に閉じこもって、自分が変わらないように頑なになる。

 

 問題は、そのまま自分の世界に閉じこもっていると、外の世界の変化についていけなくなることだ。多かれ少なかれ、自分以外の世界とつながることは、生きていく上で必要だ。殻の中で自分を守っているつもりでも、結果として自分で自分の首を絞めることになる。

 

 大事なのは、自己否定ループに入っていないか気付くことだ。やりたいと思ったことを行動に移せているか?行動できないことを、環境や人のせいにしていないか?今の自分のことを嫌いになっていないか?

 

 自己否定は、セルフ・ネグレクトという形で生活に現れることもある。食事が適当になる、お風呂に入らない、部屋を散らかしたまま片付けない、などだ。少しでもそういった傾向が現れたら、精神の健康状態を考えてみる必要があるだろう。

 

 自己否定のループに入っていることに気付けたら、セルフ・ネグレクトの行動と、自己否定の考え方をストップさせる。そして、やりたかったことを一つずつ行動に起こす。ループさえ止めてしまえば、あとはコツコツと前向きな行動に切り替えていくだけだ。

 

 新年度がスタートして、新しい環境に飛び込んだ人も増える季節。はじめは環境に順応しようと励んでいても、途中で心が折れてしまうこともあるだろう。そんな時は、自己否定のループに入っていないか、気づくことから始めてみよう。